一時コンタクト使用に走った末に、今は眼鏡派
小学生の頃から近眼で、眼鏡が手放せない子どもでした。中学になる頃には、すでに眼鏡を外すとドラえもんののび太状態のド近眼でした。
布団のそばに置いたのに、朝起きて見えずに眼鏡を踏んづけて壊したことも数回あります。そんな訳で、眼鏡の破損と共に、成長と共に、そして視力が低下すると共に、数々の眼鏡を購入してきました。
すでに眼鏡が顔の一部となってしまった感も強くなっており、眼鏡をしていない顔はなんともぼんやり物足りないと思うようになっていました。そんな私でも一応乙女だったので、色気づいた10代後半から20代前半にかけて、一時期コンタクトレンズを併用していたことがあります。
眼鏡をしているとメイクがしにくくて、おしゃれ全般、ひいては若い女子にとっては大切とされる、いわゆる「モテ」に支障をきたすと考えたからです。コンタクトレンズを装着し、眼鏡がなくなって物足りなくなった顔にマスカラやアイシャドウを追加して、流行りの女子を真似することができました。
コンタクトレンズの困るところは、つけたまま眠ることができないことや、手入れが面倒なこと、洗浄液やレンズ紛失の場合の支出がバカにならないことでした。やっぱり眼鏡が楽かなあと思いつつも、若さゆえに頑張っていました。
その後コンタクトレンズ導入時の目標である恋人もでき、無事結婚することができました。最後にコンタクトレンズをしたのは結婚式の時くらいだったと思います。その頃から眼鏡派に戻って現在に至ります。
殺風景な顔に、いつもの眼鏡が戻ってきて一番ほっとしたのは自分かもしれません。今では長年眼鏡をしている証である眼鏡の鼻あての跡もくっきりついています。四十路に入って気づいたのは、目の周りのシミや眉間のシワなどが眼鏡フレームによって少しごまかせるという事実です。
このままいくとパープルかブルーなどの色付きの眼鏡レンズをするおばあさんになるのかもしれません。長い眼鏡人生を振り返ったとき、悔いの無いよういろいろ挑戦してみたいものです。